日本藝術の創跡 vol.21
芸術が未来を描き、日本復興を後押しする
阪神淡路大震災から20 年、東日本大震災から5 年。そして今年春には熊本地震発生。災害が発生するたびに日常生活は瞬く間に崩壊。それとともに文化財、造形物なども倒壊しました。
本書では「ルネサンス・日本―未来を描く多彩な表現―」をテーマに掲げ、震災や災害にあっても力強く制作を続ける芸術家たちの作品を多数収録。
未来を描く彼らの作品――日本画、洋画、彫塑、工芸、写真、書道――を通じて日本の復興を後押しする一冊。
【巻頭特集】
「文化財と日本の未来 ─文化を守り伝える力─」
三輪 嘉六(NPO法人 文化財保存支援機構理事長・前九州国立博物館館長)
【ジャンル評論】
日本画:「生命体として見た日本絵画」
吉田俊英(美術史家・元豊田市美術館館長)
洋画:「現代に生きる願い ─宮沢賢治の絵画表現─」
栗原敦(宮沢賢治学会イーハトーブセンター・実践女子大学教授)
彫塑:「理想の世界のためのモニュメント ──近現代日本彫刻が求めた未来」
田中修二(大分大学教育学部教授)
工芸:「日本の陶芸シーンを塗り替えた桃山復興」
木田 拓也(東京国立近代美術館工芸課主任研究員)
書道:「戦後における書教育の再生と書表現の展開」
加藤泰弘(東京学芸大学教授)
【総監修者】
近藤誠一(元 文化庁長官・外務省参与)