大地震が切迫する今、地震対策は、建物を倒れなくする「耐震改修」が一番です。「耐震改修」は、現在、学校・住宅・病院・防災関係施設等では、国の補助制度があり、あと少しで完成の成果をあげています。
しかし、まだ「耐震改修」していない施設として、工場や事務所や店舗といった「働く場所」、社寺や民家等の「伝統的建築物」、宿泊施設等の「観光施設」等、多数残されています。
残る総ての施設にも、「耐震改修」補助制度を設けて、取組むべき時期に来ています。
【目次】
はじめに 地震対策の一番は、「耐震改修」を完成させる事
プロローグ 日本では地震以外の「雷・火事・台風」の大量死は、ほぼ克服している
Chapter1. 阪神大震災後に「耐震改修」は始まった
Chapter2. 耐震設計や耐震改修技術は世界一、その一般建築への適用は後一段の取り組みで完成へ
Chapter3. 一般木造住宅の耐震改修
Chapter4. 伝統的木造建築の耐震改修
Chapter5. 「南海トラフ地震」と「首都直下地震」等の危機が迫っている
Chapter6. 「第2回目耐震改修計画」策定・実施で地震克服を
Chapter7. 「耐震改修」を地震対策と共に、CO₂削減項目にもして、日本と世界の耐震化を完成させよう
おわりに
【著者プロフィール】
稲毛 政信(いなげ まさのぶ)
1946年、広島県生まれ。幼少より神戸で育つ。
1969年、神戸大学工学部建築学科卒業。
1971年、京都大学大学院建築研究科(現・工学研究科 建築学専攻)修士課程修了。同年神戸市役所入庁。開発、住宅、交通、みなと、監査にたずさわり、2007年定年退職。
現在は、公立大学法人神戸市外国語大学事務局で嘱託として勤務。
一級建築士。
1995年の阪神大震災に西宮の地で被災し、本書の契機となる。
著書に『都市設計のための新しいストラクチャー』(共著 鹿島出版会)、『アナタの家は大地震で倒れる』(出版文化社)。
著者 | 稲毛政信 |
発行 | 耐震改修推進研究所 |
定価 | 1,870円 (本体1,700円+税 10%) |
情報 |
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