徹底解剖!-北里柴三郎 不撓不屈の精神で予防医学の礎を築いた人-
【お詫びと訂正】
本書で下記の点に誤りがございました。謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。(2022年3月25日)
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(p.105) 脚注1
【誤】窪田静太郎著『北里柴三郎伝』
【正】宮島幹之助、高野六郎編『北里柴三郎伝』(北里研究所、1932年)所収「官吏北里」(窪田静太郎氏追悼辞より)262頁
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伝染病の蔓延に国境はない
―国内への侵入を防ぐ水際作戦から、流行国からの流出を防ぐ封じ込め作成を提言ー
真理の探究の先には実践の光が見える
―サイエンスをテクノロジーへと変換させる、この努力こそが実学の本質である―
北里柴三郎博士は、日本を代表する細菌学者として伝染病対策に貢献した人物です。しかも欧米諸外国から栄誉・称号を授与され、国際貢献に軸足を置いたトップランナーの一人です。柴三郎の頭の中にあるのは「伝染病の蔓延に国境はない」という考えであり、国際協力は伝染病根絶に向けた重要ポイントであると提唱していました。
本書では、北里柴三郎博士の少年期から青年期にかけての人格形成、そして伝染病研究所時代、北里研究所時代を通じて、自分が選択した人生の道を踏み外すこともなく伝染病との闘いに全身全霊を傾けることができた「一貫性」、その「意思の強さ」はいかにして醸成されたのか、柴三郎の関連資料から読み解いてみたいと思います。
学校法人北里研究所 北里柴三郎記念室
医学博士 森 孝之
【目次】
序
第一章 小国郷の庄屋の家柄だが、武士の血が流れている
第二章 医師を目指し、東京の医学校へ入学
第三章 伝染病研究に舵を取る
第四章 ドイツ留学で最先端の学術世界を知る
第五章 私立伝染病研究所の設立までの経緯と使命
第六章 研究開発事業と行政との連携
第七章 衛生行政の体制強化と衛生観念の普及
第八章 信念を貫き、北里研究所を創設
あとがき
巻末資料(位階勲等爵位、栄誉一覧、年表)
発行 | 学校法人北里研究所 北里柴三郎記念室 |
定価 | 1,650円 (本体1,500円+税10%) |
情報 |
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