出版文化社 共同出版事業部

開発力白書2015

12,000名を超える技術者への調査から製品開発を成功に導くキーポイントが明らかに

iTiDコンサルティングでは2004年より3年毎に日本の製造業を対象に大規模調査を継続的に実施しており、これまでに220社(400事業体)、34,000名の調査実績があります。
本書では、2013年度に実施した調査結果を中心に、2010年度・2007年度のデータとの比較分析を行うことで、日本の製造業がどのような視点を持ち、どのように対応してきたのかという実態を捉えました。

●高難易度の技術採用度が上がっている。
●品質・機能面の達成に加え、近年ではコスト目標の達成が求められている。
●ツール・インフラを効果的に活用している企業が成果を出している。

といった傾向から、日本の製造業が今後継続して製品開発を成功に導いていくために必要なキーポイントをまとめています。設計開発において現場を改革したいという想いをお持ちの方々にぜひご覧いただきたい内容となっています。
また、本書ではこれまで明らかにされていなかった開発力と企業の収益性に関する分析結果も掲載しています。分析には企業価値評価の専門家である薄井 彰教授(早稲田大学)にご協力いただいており、企業の経営に関わる方々にとっても多くの示唆が得られる内容となっています。

 

目次
はじめに
第1章 調査概要
第2章 日本製造業の現状
第1節 開発現場の実情
第2節 開発力向上の方向性
第3章 高難易度プロジェクトを成功に導くために必要なこと
第1節 高難易度プロジェクトの実態
第2節 高難易度プロジェクトを成功に導くキーポイント
第4章 コストはモノをつくる前に勝敗が決まる
第1節 コスト目標を成功させるためのポイント
第2節 モノをつくる前に何をすべきか?
第5章 競合他社に勝つための重要なツール・インフラとは?
第1節 プロジェクト成否とツール・インフラ活用度の関係
第2節 重視すべきツール・インフラと効果的な導入の進め方
第6章 業界別の傾向
第1節 業界比較
第2節 業界毎の傾向
第7章 企業業績と開発力
第1節 開発プロジェクトの評価
第2節 製品開発環境と開発プロジェクト評価
第3節 開発プロセスと企業業績
第4節 開発組織特性と企業業績
第5節 開発現場における企業収益性向上の意識改革の必要性
あとがき

著者 榎本 将則
著者 大木 俊和
著者 児山 欣典
著者 薄井 彰
発行 株式会社iTiDコンサルティング
定価 3,300円
(本体3,000円+税 10%)
情報
  • ISBN :978-4-88338-587-4
  • 体裁 : A4判 並製 96ページ
  • 発売日 : 2015年10月15日
榎本 将則(えのもと まさのり)
大手自動車メーカーにてパワートレイン領域における設計開発業務を経験。設計者の創造性を伸ばし、それを最大限発揮できる職場づくりを目指し、iTi Dコンサルティングに入社。以降、様々な製造業において業務改革、人材育成に取り組む。現在は、日本企業の競争力強化提言を目的とした開発力調査の推進リーダーとして精力的に活動中。講演実績として「慶應義塾大学大学院SDM研究科主催 幸せと業務成果の両立を考えるセミナー」など。

大木 俊和(おおき としかず)
大手電機メーカーにて半導体製造装置の設計開発業務に従事。プロジェクトリーダーとして商品企画から設置立上げまでを遂行。iTiDコンサルティングに入社後は、製造業の企画・開発・生産準備・製造といった幅広い分野で業務改革を支援。特に原価企画、モジュール化に強みを持つ。

児山 欣典(こやま よしのり)
大手自動車メーカーにて車体設計業務を経験。企業が良い製品を生み出し続けるためには、設計者が「考える」ことに注力できる業務環境をつくることが必須であると実感し、iTi Dコンサルティングに入社。その後、主に製造業の企画・設計・評価領域に対して業務改革を支援。特に、MBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)の考え方を取り入れたプロセス改革や人材育成に力を入れて取り組んでいる。

薄井 彰(うすい あきら)
早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程退学。博士(商学)早稲田大学。早稲田大学商学学術院教授。主要な著書として『国際財務データベース入門』(共編著、日本経済新聞社)、『バリュー経営のM&A投資』(編著、中央経済社)、『バリュエーションと会計』(編著、中央経済社)、『金融サービスと会計』(編著、中央経済社)、『会計制度の経済分析』(中央経済社)。